島根県の多くの小学校で終業式となった18日、雲南市の小学校では慣れ親しんだ学び舎とのお別れ会が開かれました。

熱中症対策のため、音楽室で行われた終業式。

雲南市立海潮小学校 三賀森卓司 校長
「夏休みだからできること、夏休みでもがんばってほしいこと、命を守る。この3つを長い夏休みの間、がんばってください」

しかし終業式のあと、児童はなぜか体育館へ。というのも…

雲南市教育委員会 小田川徹哉 教育長
「きょうで1学期が終わりました。同時に、この校舎で学習したり遊んだりすることも最後になります」

じつはこの会は「校舎のお別れ会」。
ここ海潮小学校では、55年前に建てられた校舎の老朽化にともない、夏休み明けには合併で閉校になった旧海潮中学校に移転することが決まっていて、18日で慣れ親しんだ校舎にお別れです。

児童は
「やっぱり結構さびしいです。校庭で友達といっぱい遊んだりしたので、もっと遊びたかったなという気持ちがあります」

「ぼくのお父さんとおじいちゃんも海潮小学校だったので、お父さんの気持ちも込めて悲しいなと思っています」

さらに、小学校がこの場所にできてからは130年余り。
ここで歴史を重ねた学び舎とのお別れにもなります。
「お別れの会」には、地域の人たちも出席。学び舎との別れを惜しみました。

♪校歌
「桜つつじの花の丘 みんな仲よく学びます…」

卒業生
「ずっと海潮で育ってきたので、在校生がいなくなるのはさみしいなと思うんですけど、きょう久しぶりにここに来れて思い出がばーっとよみがえってきて」

卒業生の母親
「20年くらい前に子ども2人がこちらの学校に通わせていただきました。運動会の校庭とか、参観日の教室とか、とても学校に来るのを楽しみにしていましたので、来れなくなるのが残念です」

♪校歌
「海潮の子です ぼく わたし」