民事再生手続き中の愛媛県四国中央市の丸住製紙が、製紙関連の操業を終了し、今月に入り工業用水の取水をすべて取り止めていたことが分かりました。

四国中央市によりますと丸住製紙は、今年5月末まで工業用水を1日あたり、およそ12万トン取水していましたが、先月から半分のおよそ6万トンに減り、今月に入ってからは、全て取り止めていました。

工業用水に関する四国中央市と丸住製紙の契約では、会社の都合で減らすことを原則認めていませんが、市は、状況を考慮し減らすことを受け入れたということです。

四国中央市は、1日およそ60万トンの工業用水を33社、36工場に配水していて、このうちおよそ2割を丸住製紙が占めていました。

丸住製紙からの水の使用料金は、去年10月から民事再生手続きに入った今年2月までのおよそ3億1600万円が未収となっています。

市は、今後の収入減少は、経営努力で補い工業用水事業は赤字にはならない見通しだと説明しています。