富士フイルム富山化学がペニシリン系抗菌薬の原薬国産化プロジェクトに参画することになり、その製造工場の起工式が18日に行われました。

主に肺炎などの治療に使われるペニシリン系抗菌薬の原薬は、ほぼ100%、輸入に依存しているため、国内生産での安定供給が求められています。

そこで、医薬品の生産ノウハウや技術をもつ富士フイルム富山化学を含めた3社が連携し、サプライチェーンを構築することになりました。

富士フイルム富山化学代表取締役社長 佐藤充宏
「医薬品の安定供給と経済安全保障、この2点で非常に重要な国の施策だと考えています。なかなかそれを実現できる企業は多くありませんので、我々はその一助になるようにしっかり頑張っていきたい」

生産工場は、地上4階建てで来年完成し、2028年からの製造開始を予定しています。