熊本市の開新高校を運営する学校法人・開新学園は、50代の女性職員が約2億円を着服していたと発表しました。
学園によりますとこの女性職員は2003年から20年以上経理を担当していてその間、教職員の退職積立金や学校の運営費などを着服していたということです。
被害額は2億円に上る可能性があるとしています。

甲斐達也 開新学園理事長「誠に申し訳ございません」
学園の口座は今年3月に担当を外れるまでこの女性職員が一人で管理していて、外部監査の際は別の口座から資金を移すなどして、発覚を免れていたということです。
6月23日に後任の職員が不審な預金口座の動きに気が付いたことで発覚しました。
女性職員は聞き取りに対し「2004年ごろから私的に現金を引き出した」と話していて、すでに依願退職しています。
学園は、業務上横領の疑いもあり複数人が関与した可能性もあることから、第三者委員会を設置して調べる方針です。
開新学園の甲斐達也理事長は、「組織としてチェック機能が全く働いていなかった」と謝罪しました。
開新学園は、プロスポーツ選手やオリンピック選手が輩出した開新高校を運営する学校法人です。
