薄暗くなった住宅地で向こうから走ってくる黒い影。
カメラに気づいたのか一瞬ピタリと足を止めこちらを見ています。

その正体はイノシシです。
7月11日午後7時半頃、仙台市青葉区上愛子の住宅地のすぐそばで撮影されました。
小学3年生の双子のきょうだいが、偶然撮影したということです。

撮影したきょうだいの母親
「帰ってきて、庭から茶色いものが走っているのが見えて撮影を始めた。遠目からみると熊っぽく見えた」
「あの日は1日あのあたりにいたみたいで、電気の柵が張ってあって山に戻れなくなったのかな」

この地域では、イノシシのほか、シカなどの野生動物が頻繁に現れるということです。

ごみ捨て場には、ネットに加え鉄製の高さ約20センチほどの仕切りを設けています。

住宅地の裏手には電気柵も設置しています。

住民
「とにかく増えたよ、昔いなかったんだからイノシシなんてこのへんも」
「掘り起こされてぐちゃぐちゃになる。稲刈りにも影響する」
仙台市の担当者は「イノシシは生ごみの味を覚えると繰り返しごみ集積所に現れることがある」と話していて、ごみ出しルールを守ることに加え、イノシシに遭遇した際は、距離をとって刺激せず立ち去るのを待つよう呼びかけています。
宮城県内ではここ最近、クマの目撃も相次いでいて警察が注意を呼び掛けています。