学生たちが裁判員を体験です。岡山市東区のIPU環太平洋大学で裁判員制度の出前講座が行われました。

(岡山地方裁判所 杉浦一輝裁判官)
「裁判員制度で扱う事件というのは、比較的重大な事件ばかりになります」

裁判員制度について理解を深めてもらおうと、岡山地方裁判所が行った出前講座です。参加した約100人の学生を前に、「選挙権を持つ18歳以上であれば、誰でも裁判員に選ばれる可能性がある」こと、「殺人や放火など重大な犯罪の疑いで起訴された刑事事件を扱うこと」などを裁判官が説明しました。

(岡田美奈子キャスター)
「学生たちが裁判員役となって、架空の事件の被告人に対しどのような刑を科すべきか考えていきます」

「闇バイトに関与し、被害者に怪我をさせた大学生の裁判員裁判」という想定で議論を交わします。

(裁判員役の学生)
「最近よく闇バイトといわれているので知らなかったじゃもうすまされない」
「いま言ってる判決はちょっと重すぎるんじゃないかと。実刑じゃなく執行猶予でもいいんじゃないか」

学生たちは、それぞれの意見を聞きながら、多様な視点を裁判に反映することの大切さを学びました。

(学生)
「すごく難しかったですね。実際に行われていたとしたら被告人の人生に関わることだと思うので」
「(もし裁判員に選ばれたら)できる限り行きたいと思います。経験をしてみたいですし、自分の意見をいう場所として学びにつなげていきたいなと思います」

(岡山地方裁判所 杉浦一輝裁判官)
「きょうこうしてみんなの前でも堂々と意見を言ってくれたので、本番の裁判員裁判でも積極的に意見を言ってくれるのではないかなと、非常に頼もしく感じました」

岡山地方裁判所は、今後も裁判員制度について知ってもらうための取り組みを続けていきたいとしています。