弘前大学は16日、2人の教員を懲戒処分としたことを発表しました。

このうち、15日付で「戒告」の懲戒処分を受けた、弘前大学医学部附属病院の医師であり講師の40代の男性は、2024年8月、業務中に些細な事で激高し、一緒に業務あたっていた看護師に対して大声を出したり、高圧的に怒鳴ったりなどしたということです。

このことについて男性医師は上司から注意・指導を受けていましたが、2024年10月には、先輩医師から業務中に注意を受けたさい、逆上して暴言を吐いたほか、この先輩医師がその場を去ったあとも、その場にいた看護師などの前で執拗に暴言を繰り返すハラスメントに該当する行為をしていたといいます。

弘前大学によりますと男性医師は、これまでにも業務中に同じような行為を行っていて、複数回に渡り注意を受けており、こうしたことが繰り返されたことによって、看護業務に支障を来たす事態となっていたということです。

また、15日付で減給の懲戒処分を受けた、弘前大学大学院理工学研究科の助教の30代の男性は、2023年11月23日の朝、勤務先である理工学研究科から自宅に帰宅するため自家用車を運転していたさいに自転車と衝突する交通事故を起こし、自転車を運転していた人に全身骨折などの大けがを負わせたということです。

この30代の男性助教は、2025年6月6日付で「過失運転傷害」の罪で罰金刑に処されたということです。

今回の件を受けて、弘前大学の福田眞作 学長は
「本学教員が、懲戒処分に該当する行為を行ったことは、大学教員としての自覚と責任に著しく欠けるものであり誠に遺憾です。これまでも法令順守・安全運転については、意識啓発に取り組んで参りましたが、今後このようなことが起こらないよう、本学のすべての構成員に対して改めて注意喚起を行い、本学の社会的信頼の向上に努めます」
とコメントしています。