山形新幹線の新型車両E8系がトラブルを起こし単独運転を取りやめてから、間もなく1か月になります。この1か月、トラブルの原因についてJR東日本が調査を進めていますが、今もE8系運転再開のメドは立っていません。

このトラブルは、E8系車両の補助電源装置の故障で車両が走れなくなったもので、同じ日に複数の編成に同じトラブルが発生したことなどから、JR東日本はトラブルの原因がわかるまでE8系のすべての車両の単独運転を取りやめています。

こうした中、JNNの取材に対しJR東日本は、装置の中にある半導体と基板を一定の組み合わせにした場合、故障につながる誤作動が起きていたことを明らかにしました。 JRによりますと、ある特定の製造年月日の半導体と、それを制御する基板を組み合わせて接続した場合などに、故障につながる誤作動が起きていたということです。

しかし、誤作動の根本的な原因は今もわかっておらず、JR東日本はトラブルが起きた先月17日の「暑さ」など、様々な要素をあわせて引き続き詳しく調べるとしています。

JR東日本は山形新幹線について、一部をのぞき区間運休となっている状況が最低でも今月いっぱい続くと発表していて、夏休みの観光シーズンを前にした今も、復旧のメドは立っていません。