「悪いニュースほど早く伝えたほうがいい」 日産に必要な姿勢とは

小川彩佳キャスター:
従業員の皆さんや地元の方は、複雑な思いを抱えていらっしゃると思います。不安の声も聞かれましたが、この決断はどうご覧になりましたか?

小説家 真山仁さん:
できるだけ、こういう悪いニュースほど早く伝えたほうがいいですね。

不安が起きるのは、未来が見えなかったり、あるいは情報が足りなかったりするからです。(求められるのは)明確に、ちゃんとみんなの前で説明をすること。駄目なら駄目で、説明を先延ばしにすると、ますます不安が広がりますよね。

さらに日産は、経営を続けていかなければいけません。つまり、工場を閉めるだけではなく、生き残れるのかという別の問題があります。

これからはとにかく、どんどん情報をオープンにしていくことと、不安になる人に対しては、その不安を解消できる対策を含めて、もう少し距離を詰めていく姿勢が絶対に必要になってきますよね。

小川キャスター:
丁寧に示していくということですね。

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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「ロスト7」