影響は1%!でも候補者にも事情が・・・

専門家に聞いてみると…

金沢大学・岡田浩教授「地方選挙の場合は選挙カーもいっぱい走っているのでもっと連呼を聞く機会は多い国政選挙の場合選挙カーの数も少ない、1割くらいが連呼を聞いたり見たりしたと答える。そのうちどれぐらいのひとが役に立ったと答えているかというと10分の1もいない。全体からすると連呼が役に立ったという人は1%もいないくらいそういう意味ではあまり効果はないというふうに言わざるをえない」

選挙カーによる連呼の影響があったという人が1%という驚きの回答。

一方で、候補者にも候補者なりの事情があるようで…

金沢大学・岡田浩教授「ただ、やっぱり回ってないと支持者からうちの候補者は何やってんだ、って言われるという話も聞く。回らざるを得ないというところもあるという話も聞く。念押しの効果もあるでしょうし普段推してる候補者が連呼で回っていれば投票に行かなきゃなと思わせる効果はあるかもしれない。」

岡田教授によると、他にもテレビの政見放送が役に立ったと答える人が、15%から20%の割合でいるというアンケート結果がありますが、それに比べても選挙カーで名前を呼ぶ効果はほぼ無いということです。

街の人に話を聞いていると、選挙カーの呼びかけが気になって耳を傾けているという声がある一方、参考にしていない、SNSでの発信のみを見て判断しているという有権者もいました。

候補者にとっては多様化する発信手段、それぞれのメリットを把握した政策の訴えが、また有権者には、あふれる情報をしっかり精査した上での投票行動が求められるのではないでしょうか。