マダニが潜んでいるのは動物や人が通る場所


この日、角坂さんが持参していたのは白い布。
(角坂研究員)
「この白い布で、ただなぞるだけで、マダニがくっついてくる」
特段ポイントを決めず、その布で道端にあるシダの上を布で何度かなでてみると…見つけたのは体長1ミリほどの「チマダニ」。感染症を媒介する可能性があるマダニです。
(角坂研究員)
「今、どこにいたかというとシダと落ち葉のキワ。だぶん落ち葉の上にいた」
同じように布を使ってマダニ捜索をしていた取材スタッフが見つけたのは「キララマダニ」。人や動物の血液が大好きなマダニの一種。人をかむ症例が最も多いマダニです。


マダニが潜んでいるのは動物や人が通る場所。血液を吸う機会を狙っています。
(角坂研究員)
「動物の呼気や歩く振動、温度変化を感じて、先端に登って爪を出して待っている。マダニに刺されても全然気が付かない。痛くもかゆくもない」
やっかいなのはかまれた瞬間を認識しにくいこと。マダニの唾液には麻酔成分が含まれているからです。そのため長いと10日以上も血を吸い続けるケースも…
(角坂研究員)
「(例えば刺されやすいのは)柔らかいところ。子どもだったら髪の毛の中。お母さんがシャンプーしている時に気付くことが多い」