ひまわりを町花にしている広島県海田町で、ひまわり畑の迷路が11年ぶりに完成しました。かつて親しまれた迷路は、東広島バイパスの整備に伴って廃止されましたが、地元の小学生たちが学校内に復活させました。
近藤志保 気象予報士
「163cmの私の身長よりも、はるかに高いひまわりの花です」

海田南小学校に誕生した約800本のひまわり畑。通路は、ぐるぐると入り組んでいます。その名も「ひまわりめいろ」。5年生が総合的な学習の時間を活用し、5月から育ててきました。ひまわりは種まきから70日ほどで開花するといわれますが、6月以降の暑さで想定以上の成長スピードとなりました。連日の猛暑で水やりは大変だったということです。
児童たち
「じょうろをとりにいってから水を入れて、重たいのを持って行くのが大変だったです」
「大変だけど、育ってからの楽しみがいっぱいあるから、それを思ったら毎日の水やりが楽しく感じる」

かつて、ひまわりの迷路は海田町の夏の風物詩でした。県道276号と「ひまわり通り」が交差する日の出町交差点付近に、8000本のひまわりが育てられていましたが、東広島バイパスの整備によって、2014年を最後になくなっていました。
今回、かつての畑を育ててきた、ボランティアグループの協力もあり、場所を変えて、11年ぶりに迷路が復活。お披露目会には海田町のキャラクター「ヒマ太君」も駆け付けました。
児童たち
「100点満点です」
「上から見ても下から見ても見え方が違ってよかったです」
「海田町の人に、ひまわりの元気な姿を楽しんで見てもらいたいです」
2014年にひまわり畑の迷路がなくなってからは、子どもたちの一番身近にあるひまわりは、「マンホールのひまわり」でした。授業で自分たちが生まれる前にひまわりの迷路があったことを知って、新しく「ひまわりめいろ」を作ることに。
海田南小学校の「ひまわりめいろ」は、8月4日まで誰でも楽しむことができます。