元は三洋電気が設立した新潟三洋電子の工場でしたが、中越地震の影響で事業を再編し、2011年にはアメリカ企業「オンセミ」が経営権を取得。
しかしその後、経営から手を引き、2022年にJSファンダリが設立され、経営を引き継ぎました。

新潟三洋電子で社長を務め、小千谷市長を2期務めた谷井靖夫さんです。
今回の破産は寝耳に水だったといいます。

【新潟三洋電子元社長 元小千谷市長 谷井靖夫さん】
「設備投資を随分しなければならない。かなりの金額を要する。私が仕事をしていた30年か25年前から先端産業で、花形にも見えるが、実際には非常に経営も難しい」

小千谷市では最大の雇用の場。およそ500人の従業員は全員14日付で解雇されました。元従業員や関係者によると、先月分の給与が未払いだということです。

世界的な電気自動車不振の影響で資金繰りが悪化し、海外企業との資本提携も実現できなかったということです。

JSファンダリに支援をしていた小千谷市の宮崎悦男市長は「可能な限り雇用が継続される方法を見出すため、関係者から情報収集し協議をしています」とコメントしています。