◆カーボンゼロではなく「マイナス」目指す

池辺社長

九州電力・池辺和弘社長「東京で会議が多いのですが、交渉してできるだけリモートで出させていただく。年に5回くらい出張をやめれば、980キログラム減らせる。そういう宣言なんです。私たちは2050年よりもできるだけ早く、カーボンマイナスになろうと。CO2を出さないだけじゃなくて、電化に取り組むとか海外で再生可能エネルギーに取り組むとか。グリーンハウスガス(温室効果ガス)の排出量をマイナスにしようと非常に野心的な目標を立ててます」


九州電力は、供給する電力の半分以上をすでに石炭や天然ガスといった化石燃料に頼らない電源で発電し、全国の大手電力会社の中でトップを走る。

今年5月には大分県で地熱発電に適した場所を探すための試験を始めた。また山口県下関市にバイオマス発電所を設置。九州以外でも脱炭素化を進め、2030年までに再生可能エネルギーを主力電源にする目標を掲げる。