高校生集まる大舞台で二刀流アピール

きっかけは2022年8月。武元は、全米から集まった60人の有望な高校生たちによるオールスターゲーム “パーフェクトゲームズ” に61番目の選手として招待されていた。

その大舞台で、投手と野手の二刀流でアピール。アメリカの大学だけでなくメジャー5球団ほどから調査が入った。大谷翔平選手らの活躍で、日本人の注目度も高いらしい。

武元にとって、アメリカの大学への進学は当初全く選択肢に無かったが、「人と同じことをするのがあまり好きではない」性分で、迷いはなく、想像するだけでワクワクしたというのだ。

筆者が、初めて武元と会ったのは、彼が高校1年生の冬。高校野球の取材で智辯和歌山に訪れた際に、面識のない私に屈託のない笑顔で「きょうは何の取材ですか?」と声をかけてきたことがきっかけだった。今思うと、武元のあの明るく、常時ポジティブな性格は、アメリカ向きかもしれない。