仙台市交通局は老朽化により、取り外した地下鉄南北線の駅の標識を販売します。
ホームページで申し込みを受け付けていて、売り上げは地下鉄の運営に役立てる考えです。
鈴木哲郎記者:
「地下鉄勾当台公園駅の出入り口に来ています。こちらの上にある、お馴染みの地下鉄出入り口の目印、なんとこれが販売されるということなんです」

仙台市交通局が販売するのは、地下鉄南北線の駅の出入り口に設置されている「SENDAISUBWAY」の頭文字「SS」をかたどったシンボル標と「地下鉄」の文字の標識のセットです。一セット5万円で、17セット限定で販売します。

通行人:
「てっちゃん(鉄道ファン)は興味あるのではないか」
「あれ売ったら、興味はないかな。あるものを売ってさらに良いものを作って市民生活をより良いものにしていけるならいいのではないか」
1987年の開業から35年が経った地下鉄南北線。仙台市交通局は、開業以来設置している標識のうち、老朽化したものを去年から新しいものに切り替えています。

今年度は北四番丁や勾当台公園など4つの駅で作業を行うことになり、撤去した標識を販売することにしました。
仙台市交通局営業課 大友延裕課長:
「長年市民に親しまれてきたSSサインなので、販売するにあたっては少し寂しさもあるが、大事にしていただける方に購入してもらえたらと思う」

販売されるシンボル標は、縦およそ100センチ、横およそ120センチで、重さは50キロ以上。

一方、「地下鉄」の文字が書かれた標識は、縦およそ40センチ、横およそ70センチです。

コロナ禍などで乗客が減少し厳しい経営が続く仙台市地下鉄。市交通局は、標識の売り上げを今後の運営に役立てたいとしています。
仙台市交通局営業課 大友延裕課長:
「コロナ前の乗車人員にまでには追いついていなくて、経営が厳しい状況は続いています。(売り上げが)少しでも足しになってもらえればと考えている」

申し込みは11月20日まで、ホームページで受け付けていて、応募が多い場合抽選で販売するということです。
仙台市交通局によりますと、これまでに運転席のシート(3万5000円)や車内マイク(2000円)なども販売したことがあるということです。