倉敷市の中学校でオリンピアンによる柔道の特別授業が行なわれました。講師はアトランタ五輪の金メダリスト中村兼三さんです。


「この手をわきでしっかりとはさんで。首にこういう形で」


倉敷市立船穂中学校で女子生徒の指導にあたったアトランタ五輪・柔道男子71kg級の金メダリスト中村兼三さん。


全日本柔道連盟が全国で開いている授業を支援する事業です。中学校では新型コロナの影響で柔道の授業は3年ぶりに再開したばかりで、生徒たちは基本の受け身や寝技などを教わりました。


(アトランタ五輪 柔道金メダル 中村兼三さん)
「体を動かす楽しさ、そして受け身によって自分の身を守るということも学んでもらったと思うので、その点では非常に意味があった」

実技指導に続いての質疑応答では、柔道をやってよかったことについて「勝負には相手があり、相手のことを尊重する心を育むことができた」などと話しました。


(生徒)
「技を目の前で見てとても速くて、生で見ることがなかなかないので、いい経験になりました」


「言葉ひとつひとつがすごく心に残っていて、やっている中で心も鍛えられるというところが印象的です」


金メダリストの指導は生徒たちにとって技術だけでなく精神面でも学ぶことが多かったようです。