■MLB ブルワーズ6×ー5ナショナルズ(日本時間13日、アメリカンファミリー・フィールド)
ナショナルズの小笠原慎之介(27)が敵地でのブルワーズ戦で2度目の登板。4回、56球を投げて、被安打4、奪三振2、四死球2、失点3(自責点3)で降板。先頭打者への死球からリズムが崩れて3失点とリードを守り切れなかった。チームは8回に逆転したが、5対3で迎えた9回、今季18セーブの守護神・K.フィネガン(33)が3失点でサヨナラ負けを喫した。
メジャーデビューは2回2/3で4失点、初登板初黒星と苦い思いをして「悔しいの一言なんで、それ以外何もないです」と語った小笠原、生き残りをかけた2度目の登板はナ・リーグ中地区2位、8日の試合ではドジャースの山本由伸(26)を自己最短の2/3で降板させて5連勝と勢いのあるブルワーズ。
立ち上がり、1番・S.フレリック(25)はストレートでセンターフライ、2番・W.コントレラス(27)には得意のナックルカーブでセカンドゴロ、テンポよく2死を奪ったが、3番・J.チューリオ(21)はチェンジアップで完全にタイミングを外したが、ボテボテのゴロでサード内野安打。
2死から走者を許したが、4番・C.イェリッチ(33)の1球目に1塁走者のチューリオが盗塁を仕掛けたが、キャッチャーのR.アダムス(29)が2塁へ好送球、小笠原を救い無失点に抑えた。
すると2回、2死走者なしから、今季メジャーデビューした7番・D.リレ(22)が2号ソロで小笠原に先制点をプレゼントした。その裏、先頭の4番・C.イェリッチ(33)にはフルカウントから四球、先頭を出塁させたが、5番・A.ボーン(27)にはカウント2ー2から高めのチェンジアップを打たせて、ショートゴロ併殺打、落ち着いたピッチングで打ち取った。
1対0とリードした3回、先頭の7番・B.テュラング(25)をスライダーで空振り三振、先頭打者を切ると。その後も内野ゴロと外野フライで3者凡退、ブルワーズ打線一巡目を無失点に抑えて、小笠原は大きく息を吐きベンチに戻った。
ナショナルズは4回、2死走者なしから今度は6番・B.ハウス(22)がメジャー初アーチで小笠原を援護、小笠原と共に今年メジャーデビューを果たした2人が得点を奪った。
援護してもらった小笠原はブルワーズ打線2巡目、先頭の1番・フレリックにはカウント1ー2ろ追い込んだが、この試合初めて投げるスイーパーが抜けて先頭打者へ死球、続く2番・コントレラスにはレフト前ヒットを打たれて、無死一、二塁とこの試合初めて得点圏に走者を許した。
3番・チューリオにはチェンジアップをレフトオーバーのツーベースを打たれて失点、1死二・三塁から5番・ボーンにはナックルカーブを完璧に弾き返されて、レフトへの2点タイムリーツーベース、先頭打者の死球から3失点と逆転されてしまった。
ナショナルズベンチはJ.ヒッキー投手コーチ(63)がマウンドへ行き、強い口調で小笠原を鼓舞、1死二塁のピンチに6番・I.コリンズ(27)にはボールが先行し、カウント3ー0となったが4球目をライトフライ、7番・テュラングをレフトライナーに打ち取り追加点を許さなかった。
小笠原は4回、56球を投げて、被安打4、奪三振2、四死球2、失点3(自責点3)で降板となった。ナショナルズは6回、2死満塁のチャンスを作ったが、ホームランを放った7番・リレがピッチャーゴロに倒れて得点とはいかなかった。
7回には先頭打者がヒットで出塁したが、内野ゴロ2つで共に2塁で封殺、2死からオールスターのホームランダービーにも出場を表明した24本塁打の2番・J.ウッド(22)はセンターフライとチャンスを生かせなかった。
それでも8回、2死二塁で、この試合メジャー初アーチを放った6番・ハウスが逆転の2号ツーラン、メジャー初の1試合2発で小笠原の負け投手を消した。しかし、5対3で迎えた9回、今季18セーブの守護神・K.フィネガン(33)がヒットと四球で無死一、二塁のピンチを迎えると、5番・ボーンに同点となるタイムリーツーベース、さらに1死一、三塁から8番・ダービンにライトへサヨナラタイムリー、守護神の乱調でナショナルズは3連敗となった。