11月1日に営業運転を開始した島根県浜田市三隅町の中国電力三隅発電所2号機が、14日、報道陣に公開されました。国内最大級の火力発電所で、電力の安定供給に期待がかかります。

14日は現地で安全祈願式があり、中国電力の瀧本夏彦社長らが玉串を捧げ、安全操業と安定的な運転を祈願しました。

三隅発電所2号機は出力100万キロワットで、再稼働準備中の島根原子力発電所2号機の82万キロワットをしのぎ、建設中の3号機の137.3万キロワットに迫ります。これで三隅発電所全体では200万キロワットとなり、中国電力全体の発電量の3割を担います。

三隅発電所では石炭を燃焼させて作る蒸気を600度近い高温と高圧にして大型のタービンを回す「超々臨界圧発電」により、効率を高めているのが特長で、旧式の火力発電所より二酸化炭素排出量を大きく減らせるとしています。

中国電力 瀧本夏彦社長
「三隅2号機の営業運転に入った、つまりは供給力として計上されることになったのは、非常に心強く思っておりますし、我々もしっかり運転していきたい」

中国電力は今後、三隅発電所2号機の操業開始に伴い、山陽側の旧式な火力発電所を廃止していく計画です。