アメリカのルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相が10日、会談を行いました。ウクライナ侵攻をめぐり、アメリカ側はロシアから停戦に向けた新たな提案が示されたと明らかにしています。
アメリカ ルビオ国務長官
「(停戦に向けた)十分な進展はみられていません。戦闘終結の道筋を示すための行程表が必要であり、いくつかの具体的な案を共有しました」
マレーシアで行われたラブロフ外相との会談について、ルビオ国務長官は「率直で重要な会談だった」とし、ロシア側から停戦に向けた複数の案が示されたことを明らかにしました。
ルビオ氏はこの提案はトランプ大統領に報告され検討が進められるとしたうえで、「何かに繋がることを期待するが、過大な約束はできない」と慎重な姿勢も示しています。また、会談では、停戦に向けた動きが進んでいないとして、アメリカ側から「失望と不満」が伝えられたということです。
一方、ロシア外務省によりますと、会談ではウクライナ情勢やイラン、シリア情勢などについて、実質的かつ率直な意見交換を行ったとしています。
紛争の平和的解決のほか、米ロ間の経済・人道的協力、直行便の再開による円滑な交流に向けた双方の立場を確認したとし、外交活動の正常化に向けたさらなる取り組みの重要性が強調されたとしています。
両外相が対面で会談するのは、今年2月にサウジアラビアで米ロ高官協議が行われて以来、2回目です。
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