仙台市の八木山ベニーランドにある東北最古のジェットコースターがラストランです。開園以来54年にわたり、多くの子どもたちを楽しませてきたジェットコースターが、老朽化により、14日惜しまれながら引退しました。
大きな音を立ててレールを走る八木山ベニーランドの「ジェットコースター」。

ジェットコースターに乗った小学生:
「早くて落ちるところが楽しい」

「3歳の時に1回だけ(乗った)。学習発表会の振休で、ちょうど来られたので良かった」

今では日本にほとんど残っていない鉄道レールを採用。激しい音や揺れのスリルが味わえるのが特徴です。

全長はおよそ300メートル。最大斜度は35度。最高時速は50キロ。東北では最も古いジェットコースターです。
八木山ベニーランド 八木充幸園長
「これが初代の車両で、こっちが二代目の車両」

1968年の開園と同時にデビューしたジェットコースター。レールや支柱は開園当時からあります。丁寧にメンテナンスをしてきましたが、老朽化は隠せません。

八木充幸園長:
「レールの塗装が剥がれてきて、支柱も錆が目立つ」

現在の車両は3代目ですが、これ以上施設の維持管理は難しいとして14日、引退の日を迎えました。
いよいよラストランです。4両の車両には定員いっぱいの14人が乗り込みました。
54年もの間、一度の事故もなく多くの子どもたちを楽しませてきたジェットコースターは、その役割を終えました。

娘と訪れた人:
「小さい頃に両親に連れて来てもらっていた。無くなるのはちょっとしんみりしているんですけど」
娘さん:
「これが最後だと思うと寂しいけど、これが無くなってもベニーランドが好きです」

八木充幸園長:
「これだけ多くの皆さんに平日にも関わらず来てもらい、最後まで付き合ってもらいありがたい。ただただ、ありがとうございました、ご苦労様でしたという一言です」

八木山ベニーランドは今後、ジェットコースターを撤去し跡地には、閉園した「としまえん」のコースターを導入することにしています。