備蓄米の販売が少しずつ進む中、早くも今年の新米に予約が殺到。通販サイトの中には、新米の注文が450倍以上になっているところもあります。
お客さん
「この半年諦めてコメの価格見ません!こんな高いコメ、主食にしたら老後やっていけない」
きょう銘柄米を5キロ4300円台で販売していたのは、東京と埼玉に7店舗を展開する「スーパーマルヤス」。そのバックヤードで慌ただしく行っていたのが…
スーパーマルヤス 松井順子 代表
「備蓄米の販売に向けて、シールを貼って最後の準備をしています。思ったより納品まで時間がかかった」
5月30日に申し込んだ備蓄米20トンが今週初めにようやく到着し、近日中に販売できるよう準備に追われていました。
新米が出回る前の“8月末までに販売する”との条件がある備蓄米。こちらでは玄米を10キロ3499円、白米を2キロで777円で販売するといいます。
スーパーマルヤス 松井順子 代表
「少しでも早くお客様に販売しようという目的が一番大きかった。精米は時間がかかるので、玄米のまま販売したほうが早く店頭に並べられるのは間違いない」
今週発表されたスーパーでのコメ5キロの平均価格は、前の週より129円値下がり。一方、「銘柄米」は51円下がりしましたが高止まりが続いています。
コメの値下げに期待が高まるのが、新米の収穫です。しかし今、その新米をめぐって新たな動きが!
千葉県旭市でコメ作りを行っている平山さん。去年までは地元のJAを通じておよそ1トンのコメを販売していましたが、今年から自社サイトなどのネット販売のみに切り替えたといいます。すると…
ヒラヤマファーム 平山拓也さん
「予約の受付開始から予想以上のご注文をいただき、現在予約をストップしている」
先月中旬の販売開始から1か月もたたないうちに、5キロ3700円のコメなどが全て売り切れ状態に。再販の問い合わせが相次いでいるといいます。
ヒラヤマファーム 平山拓也さん
「我々農家から直接欲しいお客様にお届けすることで、価格と需要両方にお応えできるのかな」
さらに、平山さんも出品している農産物を扱う通販サイト「食べチョク」でも、今年の新米の予約注文が殺到しています。
その予約数は、去年の同じ時期と比較するとなんと455倍!
食べチョク 秋元里奈 代表
「本当に異例なこと。コメは年中買えるものなので(これまで)予約ニーズはなかった。新米を確保しようとしている動きが出てきているので、多少高くてもいいものを確保しておきたいという動きか」
こうした動きを受け、気になるのが今後の新米の価格。
食べチョク 秋元里奈 代表
「5月の田植えのタイミングで、比較的生産量を増やされてる方もたくさんいるということを考えると、だいたい3000円前後になるのでは」
ヒラヤマファーム 平山拓也さん
「9月の新米が出荷される頃には3500円くらいの値段に落ち着く。備蓄米で安く抑えたいお客様もいれば、少し高くても新米がいいお客様もいて、そういうニーズが分散するのではないか」
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