アメリカ南部テキサス州で発生した大規模な洪水による死者は少なくとも120人となり、依然、170人以上の行方不明者の捜索が行われています。洪水に直面した2組の姉妹のストーリーをご覧いただきます。
4日にテキサス州中部で発生した洪水による死者は現地メディアによると、州全体で少なくとも120人となりました。最大の被害が出ているカー郡では、これまでに36人の子どもを含む95人が死亡、依然、150人以上の行方がわかっていません。
今回の洪水によって亡くなったブレアさんとブルックさん姉妹。氾濫したグアダルーぺ川の近くの家を家族旅行で訪れていたということです。
洪水の発生時、両親は姉妹とは別の家にいて、近所の家でカヤックを借りて姉妹の元に向かおうとしたものの、激流で近づけずに断念。妹のブルックさんは午前3時半に、父親らにメッセージを送っていました。
「愛してる」
姉妹は翌日、20キロあまり下流の地点で遺体となってみつかりました。2人は手を握り合った状態だったということです。
姉妹が通っていた学校は姉のブレアさんについて、多くの学校の行事に積極的に参加し、人の手伝いをすることが好きだったと話し、妹のブルックさんは明るく、周囲の人を笑わせるのが好きだったとしています。
亡くなった姉妹の目の前の光景は、どのようなものだったのでしょうか。
27人が犠牲になった別のサマーキャンプに参加していた姉妹が、洪水に襲われた際の様子を語りました。
キャンプに参加していた姉妹
「普通の雷雨だと思っていて、まさかあんなことになるなんて全く思っていませんでした。洪水が起きたら一番高い場所に避難することにしていますが、今回はあまりにも急で、本当に時間がありませんでした」
当時、キャンプには750人ほどの少女が参加していましたが、突然押し寄せた濁流に多くの人がのまれました。
キャンプに参加していた姉妹
「亡くなった子たちはまだ若く、辛い気持ちです。あの子たちは地獄のような状況だったのに、私たちは安全な場所にいて、何も知らずにいたことに罪悪感を抱いています」
いまも5人の少女と19歳の引率者の行方がわかっておらず、捜索が続いています。
注目の記事
世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る

「焼け跡で拾った器に入れて運んで、死にそうな人に飲ませてあげた。自分も頂いた」 焼野原で配られた牛乳 ありがたい気持ち今も 80年越しの御礼 広島


「私の名をかたり 許しがたい」滝澤依子新潟県警本部長の『偽アカウント』を“投資関連”のLINEグループトークで確認

「赤ちゃんにはなるべくあなたの母乳を」牛乳パックの“広告”に賛否 50年続く表現めぐりSNSで様々な意見

「市民に信を問う」“学歴詐称”疑惑で不信任決議を受けた静岡・伊東市の田久保市長、議会解散を選択 「伊東市がどうなっても関係ない」市民からは怒りの声【news23】

【画像閲覧注意】大量発生の“毛虫”『アメリカシロヒトリ』とは? 青森県八戸市の公園や学校に“うじゃうじゃ”と… 約3年周期で大量発生? 駆除業者は記録的猛暑など影響の可能性指摘「全滅は不可能に近い」
