新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった「おかやまマラソン2022」がきのう(13日)行われました。1万1145人の市民ランナーが沿道からの声援やサポートにこたえ晩秋の岡山路を駆け抜けました。


スタート約2時間前のジップアリーナ岡山です。列を作ったランナーが向かったのは…。


(係員の声)
「この後間もなく検温がオープンします。中に入りましたら、走らずにゆっくりとお進みいただきますようお願いします」


3年前まではなかった検温を済ませ、急いで準備にかかります。


(出場するランナー)
「3年ぶりですか。ワクワクしてます」


「このにぎわいが戻ってきたなと思います」


「桃太郎になり切って、岡山だから。コロナの鬼を倒しましょう」


午前8時45分、号砲と共に1万1145人が岡山の街に駆け出していきました。


午前中はあいにくの雨。それでも懸命に走るランナーたちに、沿道に集まった人は大きな声こそ出せないもののパフォーマンスや拍手などでエールを送っていました。


(ランナー)
「初マラソンなので、こういうおもてなしがあるんだなと思ってびっくりしています」


ランナーを励ますのは応援だけではありません。岡山色豊かな数々のおもてなし給食が疲れた体を癒やしてくれます。


(ランナー)
「知ってますか?ようかんの食べ方」
(ボランティア)
「よう噛んで食べる」


31・5キロ地点では名物となったラーメン給食。岡山市東区の八方によるこの日のための特製ラーメンをランナーがここでは足を止めて味わいます。


(ランナー)
「うーん。これが楽しみで来ました」
「おいしい!これのために来てます。ここまでたどり着かないと(じゃあもう走らない?)いや走ります」


フィニッシュのシティライトスタジアムを目指し走り続けるランナーたち。たまった疲れで足取りが重くなる人も。


(完走応援隊)
「次、あと3キロくらい。関門まではいがんばりましょう」


そんなランナーの前に立ちはだかるのは「6時間の時間制限」と途中で打ち切りとな
る11か所の関門です。


(関門閉鎖でリタイアしたランナー)
「もうちょっとね、ちょっと1・2分計算間違えちゃった。これでフルマラソンを止めるからそれで今回完走したかった」


「もう何と思っても惜しかったな。やっぱりコロナの2年間が痛いですわ。若い人に比べてね。年をとってたら」


途中から雨も上がり、1万212人が完走。達成感に満ちた笑顔でフィニッシュ地点を迎えました。


(完走したランナー)
「自己ベストを更新しました。来年はサブスリー(3時間切り)を頑張ります」


「いいコースで大会もとてもいい人たちばかりでよかったですまた来たいです」


そして、杉澤眞優キャスターも4時間47分で初めてのマラソンを走り切りました。


(杉澤眞優キャスター)
「皆さんの応援のおかげで頑張って走れましたし、本当にとにかく楽しかったです」


(スペシャルアンバサダー 有森裕子さん)
「3年ぶりでどうかなと、ちょっと心配はあったんですけど、これだけまだまだ愛してくれているランナーの皆さんがいるし、ランナーの皆さん岡山の皆さんと作り上げてもっともっと楽しくしていきたい」


新型コロナによる2年の空白を乗り越え、沿道とランナーが一体となってマラソンのまち・おかやまを盛り上げた1日でした。