広島市の自宅で当時2歳の息子に暴行を加え死亡させたとして起訴された23歳の父親の裁判です。検察側は父親に懲役8年を求刑しました。
傷害致死の罪に問われているのは、広島市東区の無職の男です。起訴状によりますと、男は去年10月、自宅で当時2歳の長男の腕を引っ張って転倒させた上で、腹部を踏みつける暴行を加え、翌日、出血性ショックで死亡させたとされています。

7日の初公判で父親は「間違いありません」と起訴内容を認めています。9日の裁判で検察側は、「ケガをしない程度の暴力が日常化していた」と指摘。「眠りを妨げられた怒りをぶつけるという動機も正当化できない」として、懲役8年を求刑しました。
一方、弁護側は、「日常的な虐待は無かった。言うことを聞かない長男を厳しくしつけることもあったが、今回の事案とは切り離すべき」として3年以下の懲役が妥当と主張しました。父親は最終陳述で「今回の事件を一生忘れることはありません」などと述べました。
判決は11日に言い渡されます。