■MLB ブルワーズ 3ー1 ドジャース(日本時間9日、アメリカンファミリー・フィールド)

ドジャースは故障者が続出する中、今季初の5連敗。大谷翔平(31)は初回に先頭打者アーチの31号先制ソロを放ったが、チームのこの1点のみで逆転負けを喫した。

6月のメジャーデビューから11イニング無失点と注目の23歳右腕、J.ミジオロウスキーを相手に、ド軍打線は12奪三振と攻略できず。それでも大谷の初回の31号はカーブを完璧に捉え、バックスクリーンへ飛距離131mの特大弾を叩き込んだ。

試合後、大谷は初めて対戦した“怪物ルーキー”について「どの球種もアグレッシブに素晴らしい球種で、何よりも制球が良かったんじゃないかな」と評価。自身はいきなり先頭弾で意地をみせたが、「欲を言えば次の打席(3回無死二塁の第2打席)もランナー二塁のところで最悪でも進塁打を打てれば、2対0で少し違う展開になっていたのかなと思います」と第2打席での空振り三振を振り返った。

T.ヘルナンデス(32)、T.エドマン(30)らの主力がケガでスタメンから外れるなど、ピッチャーだけでなく、打線にも故障者が出ている中、「幸いにもというか、そんなに長い離脱ではないと思うので、前半戦、オールスターブレイクまでの少しの期間、しっかりと粘り強く戦えていれば、主戦力が戻ってきた時にまたいい戦いができるんじゃないかな」と話し、連敗脱出へ踏ん張りどころを迎えている。

この日のホームランについては「いつもと同じですかね。普段と変わらずに基本的にはストライクをしっかり振る。球種問わずストライクをしっかり振って、難しいボール球はなるべく手を出さない。シンプルですけど、そこに尽きるかなと思います」と淡々と振り返った。

6日のバースデー登板後のインタビューでは、「最近打席ではそんなにいい打席を送れていない」と反省点と口にし「ちょっとしたズレが不調のときっていうのは」と話していた大谷。

打席の中でその後工夫していることなどを聞かれると「しっかりボール球自体は見極められているかなと思うので、そういう打席が増えてくればヒットには自ずと近づいて、ホームランも増えてくると思います」とし、球宴に向けて好調の波に乗りたいところだ。