8日、島根県隠岐の島町白島埼の北約107キロの海上で、ノルウェー籍タンカーの乗組員1人がけがを負い、海上保安庁美保航空基地の機動救難士らによって吊上げ救助活動が行われました。
救助された乗組員は後頭部、首、背中などにやけどを負いましたが、意識はあり、命に別条はないということです。
やけどを負ったのは、ノルウェー籍タンカー「BOW ODYSSEY(34.128トン、182.88メートル、乗組員29人)」の乗組員で、フィリピン国籍の43歳の男性です。
8日午後4時45分頃、島根県隠岐の島町白島埼の北約107キロを航行中のノルウェー籍タンカー「BOW ODYSSEY」から第八管区海上保安本部運用司令センターに「乗組員1名がやけどを負ったため、吊上げ救助を要請する」との通報がありました。
午後7時56分、やけどを負った男性乗組員は、美保航空基地所属の機動救難士によって、「BOW ODYSSEY」から航空機に吊上げ救助され、午後8時47分、米子空港にて消防救急隊に引き継がれた後、米子市内の病院に搬送されました。
男性乗組員は、8日午後2時頃、タンカーのタンク洗浄作業中に、熱湯と蒸気を浴び、後頭部・背中・左手・左足に重症のやけどを負いましたが、意識はあり、命に別条はないということです。
事故当時の天候は晴れ、北東から8メートルの少し強い風が吹いていたものの、視界は良好だったということです。
事故の詳しい原因など、第八管区海上保安本部が調査しています。