日中戦争の発端になった盧溝橋事件から88年を迎え、中国の習近平国家主席らが7日、山西省にある「抗日戦争」の関連施設を訪問し、献花しました。

中国国営の新華社通信などによりますと、日中戦争の発端になった盧溝橋事件から88年を迎えた7日、習近平国家主席や何立峰副首相らは山西省にある「抗日戦争」の関連施設「百団大戦記念碑」を訪問しました。

「百団大戦」は、1940年に中国共産党の軍隊が旧日本軍に対して初めて行った大規模な戦闘とされています。

習主席らは濃い霧のなか、献花を行い、記念館を視察しました。

一方、北京郊外の盧溝橋の近くにある戦争記念館では「抗日戦争勝利80年」に合わせた企画展が8日から一般公開されました。

企画展は「民族解放と世界平和」をテーマとした8つの部門に合わせて写真1525枚、資料など3237点を展示。中国の人々が「反ファシズム戦争の勝利に大きく貢献したこと」を強調する内容となっています。

中国人民抗日戦争記念館 羅存康 館長
「我々は日本の軍国主義が中国の人々に深刻な災難をもたらした事実を知ってもらいたいのです。そして、歴史の教訓を胸に未来に向かい、共に平和を守り、平和を大切にしましょう」

中国政府は9月3日に北京で軍事パレードを行うなど、今年は「抗日戦争勝利80年」をテーマにした記念行事を各地で計画していて、「戦勝国」としての立場を国内外に強くアピールする方針です。