■進まない3回目接種 「副反応が怖い」「コロナにかかったほうが楽」の意見も
齋藤慎太郎アナウンサー:
3月24日、厚労省の専門部会で4回目のワクチン接種に向け、自治体などで準備を進める方針が決まりました。
全国のワクチン接種の状況ですが、2回目を終えている方が約79.4%。2021年12月から始まっている3回目を終えている方が約36.8%となっています。なぜ3回目の接種が思うように進まないのか、打たない人たちの意見を聞いていくと、ワクチンに対する様々な思いがあるようです。
SNSの声:
「ワクチン4回目とかそろそろ面倒くさすぎて打ちたくない」
「副反応つらすぎ。二度と打ちたくない」
「コロナにかかった方が楽。風邪だもん」
齋藤アナウンサー:
さらにワクチン自体の効果を疑問視する声も上がっています。
SNSの声:
「明確なメリットがあるなら打ちたいけど、無いんだろうし正直打ちたくない」
「接種率の高い海外が収束しているとは思えない。変異株に効果が無そうなワクチンを打ちたくない」
■ワクチン「同調圧力」に苦しむ人々
齋藤アナウンサー:さらに、同調圧力というものを感じている方も多いようです。
SNSの声:
「ワクチンを接種しろと家族からプレッシャー。同調圧力が嫌だ」
「会社で強制接種になった。自分は絶対接種しないのでクビにしてもらう予定。」
齋藤アナウンサー:
このような強い思いを持っている方もいらっしゃいました。
職業によって抱える悩みもあるようです。ある保育士のSNSでは、保護者の方から「先生ワクチン打った?」と聞かれたということなんです。職場の空気感としても、ほぼ強制的にワクチンは接種するような空気感が漂っているということでした。
この保育士の方、「子どもたちを守る以上、ワクチンは嫌だけど、打たなければ」というような思いがあります。ただ、「会社が接種日と副反応欠勤日の2日分くらい特別休暇を与えるべきという思いがある。それでも接種は迷うレベル。」だとおっしゃっています。
井上貴博キャスター:
ワクチンを打つ、打たないはあくまでも個人の自由で、私自身は迷った末に3回目を接種しましたけど、やはり年代、基礎疾患の有無で考え方が変わるのは当然なのかなという気もします。
獨協大学経済学部 森永卓郎教授:
私がすごく気になっているのは、今回の第6波で亡くなった人は全国で大体9000人ぐらいになっているんですよ。これ、今までのどの波よりも大きいんですね。その大部分が、お年寄りなんです。ワクチン打ったからといって必ずしも感染しないようになるわけではないですが、自分が重症化しなければ、その分お年寄りが入る病床が空くわけですよね。だから、私はその思いやりというのも少し考えて欲しいなと個人的には思います。