俳優の岸谷五朗さんが、日本イーライリリー社が主催する「アトピー性皮膚炎に関する最新情報~中等症以上の患者さんの治療実態を調査結果から読み解く~」メディアセミナーに登壇。専門医とのトークセッションを行いました。

幼少期から悩まされてきたという岸谷さんは、 “物心ついた頃からかゆみに悩まされ、肌も全身ボロボロだったんです” と明かし、 “幼稚園のフォークダンスのとき、女の子と手をつなぐと、必ず女の子が「あっ」ってなるくらい手がガサガサで、それがすごく嫌で「フォークダンスなんてなくなってしまえ!」と思っていた頃がありました” と振り返っていました。

また小学生時代は “子どもなので、どうしても搔いてしまう。だから寝て起きるとTシャツも血だらけで、下手をしたらシーツまで血がついていて、完全にアトピーにやられていました” と語りました。そんな岸谷さんは高校生になると、掻かないように、ベッドの上の部分に腕を縛り付けて寝ていたことを明かしました。

さらに、俳優を始めた20代では、舞台メイクなどの影響で特に悪化したそうで、眉や髪の生え際まで毛がなくなってしまったとのこと。睡眠や集中力を削ぐアトピー対策のため、搔きむしらないよう爪は常に短く切るなど勉めていたそうです。

岸谷さんは “40年来、一緒にやっている寺脇康文さんという役者さんとよく芝居をするんですが、まじめな芝居をしているのに「何やっているんだ!おまえは」ってまじめな芝居しながら、俺掻いていたんですよ” と明かし、寺脇さんからも “「なんでお前、搔いてんだよ!」って言われて、それぐらい無意識で体を掻いてしまうぐらいの症状でした。20代は…” と振り返りました。

現在も治療を続けていて、60年近くアトピーと付き合う岸谷さんが心がけていることについて問われると、 “己を知ることが一番大事だと思うんです” “自分がどういう時に一番発症しやすいか?どんな時、何が一番つらいのか?自分を分かることが本当に大切ですね” と力説。夏場の対策として “一番気を付けていることは、汗をかいたらなるべく早くシャワーを浴びる、汗をかいたシャツのままいない。だからいつもカバンには何枚もの着替えを入れています” と自身の取り組みを明かしました。
【担当:芸能情報ステーション】