20日に投開票が迫る参院選。政治に対して有権者が望むことはこの100年でどのように変化しているのでしょうか?シリーズ「にいがた昭和100年」です。
こちらは48年前の昭和52年=1977年、参議院の補欠選挙を1か月後に控えた有権者の声です。

政治に望むことは…

「物価がもう9.4パーセントも上がっているのに、賃金が9パーセントいくかいかないような感じじゃ、もう先が思いやられるんじゃないでしょうか」

「今のところ子どもまだ小さいから、やはり子どものことを考えてそういうのに関心持っていますけど」

Qどういう基準で決めるんでしょう?あなたの場合
「まあ今の経済状態がもう少し良くなろうじゃないかと、そういうふうな人ですね」

令和の今と有権者が望むことは変わらないようです。このころは第一次オイルショックによる物価高騰の影響が残っていました。

一方、この補選の投票率は当時史上最低の42.89パーセントに終わりました。

Qきのうの選挙投票されました?
「はい、しました」

Qなんか大変投票率が悪かったようですけど
「そうなんですね。私、今朝新聞みてびっくりしました」

Q行きませんでした?
「はい」
Qどうしてでしょう?
「農家の方はまだサツキ終わらないもんだから」

Qサツキと言いますと?
「田植えです」

投票率の低さはこの時代から課題となっていたのです。
昭和49年の新発田市役所前では風船を配りながら、投票を呼びかけました。

そして平成に入ると…

【当時のナレーション】「こちらは加茂市役所」

「前回の参議院通常選挙では投票率が62.29パーセントと県平均の投票率を下回りました。そこで考えたのが子どもを使う作戦です」

1個当たり65円のこちらのマスコットを市内の園児全員に配り、親に投票を呼びかけてもらったそうです。

今回の参院選。有権者は一票にどんな思いを託し投票率はどれくらいになるでしょうか…。