証券口座の“乗っ取り”による株の不正売買が止まりません。この半年で不正取引の件数は7000件、金額はあわせて5700億円を超えたことがわかりました。

証券口座をめぐっては、不正アクセスで口座が乗っ取られ、身に覚えのない株の取り引きが行われる被害が相次いでいます。

金融庁によりますと、今年1月から6月までの半年間で、▼不正な取引は7139件、▼金額はあわせておよそ5710億円にのぼりました。先月の不正な取引の件数は前の月から6割以上減ったものの、依然として、800件に迫る高い水準にとどまっています。

金融庁はアカウント認証に複数の要素を必要とする「多要素認証」を使うなどする対策と注意を引き続き呼びかけています。