高知県内でも、熱中症とみられる救急搬送が増加する中、予防を促す講演会が行われました。

講演会は4日、熱中症についての知識を深めてもらおうと、医療従事者や市町村の担当者などを対象に、大塚製薬が行いました。

この中で、高知市の近森病院・救命救急センターの井原則之部長は、「熱中症は“室内”で起こる」と題し、高齢者の熱中症を防ぐためのエアコンの適切な利用や、水分補給の大切さなどを説明しました。熱中症による死亡者数は、年間で1000人を超える年もあります。

◆近森病院 救命救急センター 井原則之 部長
「『ひと夏で1000人が熱中症で死ぬ』ということは、けっこうな災害。熱中症にならない、なったとしても軽症の内に押し留めるような『地域としての活動』が、今後、課題になっていく」

◆参加した訪問看護ステーション職員
「エアコンの使用を促しても、拒否されることの方が多くて難しい。言い方ひとつだと思いますので、利用者が嫌がらないような言葉がけで、熱中症に対して予防していけるように努めていきたい」

主催した大塚製薬は、今後もこうした講演会を開き、熱中症予防につなげていきたいとしています。