投資話を持ちかけて複数の顧客から総額2億円以上をだまし取った罪などに問われている野村証券の元社員の男の裁判です。岡山地裁は男に対し、懲役10年、罰金300万円の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、野村証券岡山支店の元社員、白岩伸也被告(37)です。起訴状などによりますと白岩被告は、当時の同僚と共謀して投資実績が黒字などと装い、支店の顧客、15人から合わせて2億円以上をだまし取った罪などに問われています。

きょう(4日)の判決公判で岡山地裁の本村曉宏裁判長は、「野村証券の社員という地位と影響力を利用した犯行で極めて悪質」「不合理な弁解に終始し責任を逃れようとする姿勢がみえ、被害弁償の見込みも一切立っていない」などとして、白岩被告に対し懲役10年・罰金300万円の判決を言い渡しました。