保護者たちは子どもをどう守れば良いのかー

全国でも、性加害の疑いで教員が逮捕される事件が相次いでいます。名古屋市でも小学校の教員が女子児童の下着を盗撮・SNSで画像を共有していた疑いで逮捕されたことが報じられています。

子どもの安全について研究する専門家で安全教育、学校安全・保健などを研究領域とする「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田美恵子理事長は、学校で昼間に点検を行うなど「目に見える対策」も必要だと指摘します。

宮田理事長は「点検の様子を昼間に行うことで、子どもたちが点検を目にする。そうすると、子どもたちが家で話すので、保護者も安心していくことに繋がっていくと思う」と話します。

また、周囲の大人が子どもの変化を感じとり、深く耳を傾けることが大事だといいます。

宮田さん「子どもがちょっと何か言いたそうなそぶりや、直接的ではないけど何か言っているなと感じたら、もしかしたら子どもにとってSOSかもしれないので、それをうまくキャッチしてもらいたい」

子どもが性被害を理解するのが難しい場合、「生活の基本的なルール」として身を守る方法を伝えても良いということです。

「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田美恵子理事長
「例えば、盗撮の場所となることもあるトイレに入ったとき、まず上や下など確認して何か変わった様子がないかなと見る習慣にしてもらうのも良いと思います。これは学校内に限ったことじゃなくて、これから成長するに当たって色んな場所で必要になってくる1つのルールとして教えていくことが必要と思う」

「日本こどもの安全教育総合研究所」宮田美恵子 理事長
子どもの犯罪被害・交通災害・自然災害・事故やケガなどに関する安全安心に軸足を置き、保育所や学校などの安全管理、家庭での事故防止、0歳からの安全教育、障がいのある子の安全教育、見守りやパトロールなどの地域安全活動支援などについて研究、教育を行う。研究領域は、安全教育、学校安全・保健、母子保健など。学位は博士。大学では教職科目「学校安全」などの授業を担当