米子市役所本庁舎の敷地が借地となっている問題で、地権者と市との交渉経過について、3日開かれた市議会の全員協議会で執行部側は今後、市が段階的に土地の交換や買い取りを進めると明らかにしました。

米子市役所本庁舎の敷地については1980年に地権者と60年間の借地契約を結び、敷地のおよそ86パーセントにあたる1万4780平方メートルほどを借りていて、今年度の本庁舎と駐車場の借地料はおよそ6480万円です。

米子市によると地権者は市からの要望を受け、土地の売却に向けて売り渡す場合の条件を示したということです。

主な条件は、本庁舎などの敷地を代わりとなる市有地と等価交換することとし、それ以外の敷地については
今結んでいる契約期間が終わる2040年11月に市に売却することになっています。

借地部分の一部と等価交換するのは山陰歴史館裏の旧庁舎敷地の一部と、万能町駐車場のおよそ5100平方メートルで、旧庁舎の敷地がさら地になる2028年ごろを目安に進めるということです。

米子市 伊木隆司 市長
「今後近いうちに交渉が最終的な契約締結ということでまとまれば、長寿命化改修をしていきたいと考えています」

米子市は人口減少や、市役所のDX化によって訪れる市民が減っていることから、市役所の規模などについても検討していきたいとしています。