イランがIAEA=国際原子力機関への協力を停止すると発表したことについて、アメリカの国務省は「容認できない」と批判し、査察の受け入れを求めました。IAEAは「イランからの公式情報を待っている」としています。
イラン国営メディアは2日、IAEAへの協力を停止する内容の法律が施行されたと報じました。
これについて、アメリカ国務省は「容認できない」と強く批判しています。
国務省 ブルース報道官
「我々はイランがIAEAへの協力を停止したことを容認できない。イランは遅れることなく全面的に協力しなければならない」
国務省のブルース報道官はこのように述べ、イランに対してIAEAの査察を受け入れるよう求めました。
さらに、NPT=核拡散防止条約に基づき、イランは申告していない核物質や核施設などの疑惑について、IAEAに必要な情報を提供しなければならないと強調しています。
またIAEAは、「これらの報告については把握している。イランからの追加の公式情報を待っているところだ」と声明を発表しました。
IAEAは、アメリカ軍が攻撃したウラン濃縮施設などの被害の確認を進めていて、現場に査察官の派遣を求めていましたが、イランが協力を停止したことで調査は困難になりました。
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