去年5月、沖縄本島中部で発生した米海兵隊員による不同意性交等傷害事件をめぐり、米海兵隊は3日、被害者や県民に不安を与えたなどとして初めて県に謝罪しました。
3日午前、県庁を訪れたのは、米海兵隊第3海兵師団の参謀長ニール・オーウェンズ大佐と在沖海兵隊政務外交部長のマイケル・エッシャー大佐です。
▼オーウェンズ大佐
「被害者の方々や県民に与えた不安についてお詫び申し上げます」
オーウェンズ大佐は、事件について謝罪したうえで今後の対策として隊員に行動規則を遵守させることや県警との合同パトロールを継続することを挙げました。
対応した県の溜政仁知事公室長は、「女性の人権をないがしろにし、強い憤りを禁じ得ない。隊員教育や内部統制に疑念を持たざるを得ない」などと指摘しました。
事件をめぐっては、那覇地裁が先月24日、米海兵隊員の男に対し懲役7年の実刑判決を言い渡しましたが、男は判決を不服として控訴しています。県によると今回の謝罪は、一審判決の後に海兵隊側から申し入れがあったということです。
県内では、おととし12月以降、米軍関係者による性的暴行事件が相次いでいますが、米軍が明確に謝罪をしたのは今回が初めてです。