運転前に「アルコール入りのチョコレート」は大丈夫?
ーその一方で、「アルコール入りのチョコレート」は運転前に食べてもいいのでしょうか?
(岡山市立市民病院 狩山和也副院長)
「市販されている多くのアルコール入りチョコレートでは、楽しむ程度なら大丈夫ですが、中にはアルコールが多く含まれているチョコレートもあります」
「極稀なケースになりますが、アルコール入りチョコレートを『食べ過ぎる』とアルコール検知器が反応したり、気が付かないうちに体調不良になったりする場合も考えられるます」
「ですから、運転前にはなるべく食べることを控えた方が良いかもしれません」
飲んでないのに…「蒸しパンを食べて飲酒検知」病気が潜んでいる可能性
ー過去に、バス運転手が飲酒をしていないのにも関わらず、運転前の飲酒検査でアルコールが検知され、直前に「蒸しパン」を食べていたという事例がありました。
運転前に「蒸しパン」を食べるのも避けた方がよいのでしょうか?
(岡山市立市民病院 狩山和也副院長)
「極めて稀ですが、蒸しパンの糖質を腸管で分解する際に、アルコール(エタノール)を生成する人がいます。生成されたエタノールが血中をめぐることで、呼気に含まれ、アルコール検知に該当したことが考えられます」
「この場合、『アルコール関連肝疾患』に似たような病態を示す場合があります。自分の腸がアルコールを作るという非常にまれな疾患で自動醸造症候群(ABS)という病気です」
「全くお酒を飲んでないのに、アルコール検知に該当したときは、専門医に相談・受診する必要があります」
