この内容に、「認識が異なる点が多々ある」として、高校生の代理人の弁護士が今月10日、会見を開き、少年と家族からのコメントを発表しました。
その内容は「沖縄県警は『少年に職務質問するために停止を求めたが止まらずに向かってきた』と説明してますが、少年は物陰から出てきた加害警察官に声をかけられることもなく、突然棒のようなもので殴られました。少年はヘルメットを着用し路地を普通に走行していたにすぎず、そもそも職務質問が必要な状況でもありませんでした。また県警は『掴みかかった』と説明していますが、警察に掴みかかられた認識はありません」と県警の主張に反論するものでした。

さらに「沖縄県警は少年が走り去ったことに『逃走』という言葉を使うなど、あたかも停止振り切って逃げようとしたかのような説明をしています。しかし、少年は突然棒のようなもので強打され、止まったら何をされるか分からず危険を感じ止まることができなかったのです。加害警察官の説明は二転三転していますが、少年は被害状況について一貫した説明をしています。それにもかかわらず、沖縄県警は少年の一貫した主張を認めず、あたかも少年に非があるかのような内容が含まれており全く納得できません。私たちは県警がこのような認識であるなら謝罪を受けませんでした」と少年と家族は憤りをあらわにしています。
改めて警察関係者に取材を行うと、「被疑者と被害者の認識に齟齬はあるが、捜査の結果、総合的に見て事実認定をした」と答えた上で、細かい内容に関しては「捜査中」としています。
