「視力がなくなるだけではなく、眼球まで潰されてしまい、息子の目はもう元の状態に戻ることはありません。私の大切な息子のことを理不尽な理由で傷つけていい人は絶対にいません」
これは今年1月、沖縄市でバイクを運転していた高校生と警察官が接触し、右目を失明した高校生の母親が出したコメントです。
事件から9か月が経過し、県警は当時の状況を少しずつ明らかになってきましたが、いまだ高校生と警察官の言い分に食い違いが生じています。

当初、警察は事故から16時間後に報道機関に広報文を発表。バイクと警察官が接触したことは公表しましたが、警察官が警棒を持っていたことなどは報道の取材に対しても触れていませんでした。
事故当時、取材したRBCの「警察官は手を出したり警棒を使用していないか?」との質問に対し「そういうものではない」と否定していました。
これは高校生の「警察に警棒で殴られた」という主張とは異なり、それを疑問視したSNSの書き込みが拡散され、約300人の若者たちが沖縄署を取り囲み抗議しました。さらに一部が投石などによって署のガラスや駐車されていた車を損壊する騒動となり、この事件が全国に知れ渡ることになりました。

集まった若者
「同じ17歳として許せない事なんですよ」
「何が軽い事故よ、みたいな感じなんですよ、こっちからしたら」