港湾や河川に許可なく係留している「放置艇」を根絶しようと、きょう(7月1日)から岡山県内のほぼすべての水域で罰則が課されることになりました。これに合わせて実態調査が岡山市で行われました。
岡山市東区の港で行われた調査には、岡山県や国の職員ら約20人が参加し、船の船舶番号などを見て「放置艇」でないか確認していきました。
「放置艇」とは、港湾や河川に許可なく係留している船で他の船舶の航行を妨げるだけでなく、転覆や老朽化による油の流出で海洋汚染につながる恐れもあるとされています。
この「放置艇」を根絶しようときょう岡山県内のほぼすべての水域が放置等禁止区域に指定されました。
この区域で許可なく船を係留した場合は1年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金など、罰則が課されます。
きょうは約30隻を調べ、一部で違反が見つかったということです。
(岡山県港湾課 藤原章弘さん)
「放置を続けている船に対しましては行政指導、それから警察へ取り締まりを要請することもあります。放置艇対策をしっかり進めていきたいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願いしたい」
岡山県によりますと、2022年度の調査では、約7400隻の放置艇を確認したということです。
岡山県は船を許可なく禁止区域に係留していないか改めて確認してほしいと呼びかけています。