来月(7月)6日に90歳の誕生日を迎えるチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は、死後に生まれ変わりを探す伝統の制度について、「何らかの枠組みができるだろう」と述べ、制度の存続を示唆しました。

ダライ・ラマ14世は30日、自身が暮らすインド北部ダラムサラで開かれた祈祷式典に出席し、多くの信者らを前に「体はとても健康だ」と強調しました。

また、自らの死後に生まれ変わりを探すチベット仏教の「転生」の伝統について、「制度の存続を話し合う何らかの枠組みができるだろう」と述べました。

ダライ・ラマをめぐっては、中国政府が「チベットの独立をたくらむ分離独立主義者」と批判していて、後継者選びにも介入することが懸念されています。

海外メディアは、ダライ・ラマ14世が誕生日に合わせた祝賀行事で、自身の後継者問題について重要な声明を発表すると伝えていて、注目が集まっています。