上野のパンダも返還へ…中国から新たなパンダが来る可能性は?
日比麻音子キャスター:
充実した施設のようですが、パンダ4頭は、中国に渡ってから一緒にいられるのでしょうか。

JNN北京支局 枡崎仁 記者:
基本的には一緒に見ることができるようです。
スケジュールとしては28日、4頭のパンダたちが四川省の成都の空港に到着するとみられています。
そこからしばらくの間、検疫のために隔離されるということですが、どこで隔離が行われるのかについては非公開とされています。
ただ、施設の飼育責任者によると、空港からはパンダ1頭につきトラック1台をそれぞれ用意し、かなり慎重に隔離施設まで運ぶとのことでした。

南波雅俊キャスター:
施設の日本語HPの地図では「パンダフォレスト」「パンダレセプション」「クリーク」など、いろいろエリア分けされていました。一口にパンダといっても、それぞれ特色があるところで生活しているのでしょうか。
JNN北京支局 枡崎仁 記者:
そういったテーマ別には分けられていますが、基本的にはパンダの展示施設が点在しているので、あまりテーマに沿って展示されているようには見受けられなかったです。
高柳キャスター:
上野動物園から返還されたシャンシャンも、今はこの施設にいるのでしょうか。
JNN北京支局 枡崎仁 記者:
シャンシャンは、「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」から150キロほど離れた山の中にある別の施設にいます。車だと3時間ぐらいかかってしまう場所です。
日比キャスター:
今後、上野動物園のパンダとのお別れも近づいてきてしまっていますが、また中国から日本にパンダが来るかどうかという協議は現状どうなっているのでしょうか。
JNN北京支局 枡崎仁 記者:
東京の上野動物園にいる2頭も、2026年2月までに返還されることが決まっているので、パンダが日本から1頭もいなくなってしまう可能性はあります。
一方で6月、中国の李強首相が、新たなパンダの貸し出しについて前向きな姿勢を示しました。そのためもしかしたら今後、李強首相が日本を訪問するときなどに、日本に新たなパンダを貸し出すという話が出てくる可能性もあると思います。
日比キャスター:
まずは和歌山のパンダ4頭が、無事に中国にたどり着くことを祈るばかりです。
==========
<プロフィール>
枡崎仁
JNN北京支局
短期を含めて3回目の北京駐在