太平洋戦争末期、300人以上の市民が犠牲になった延岡大空襲から29日で80年です。
宮崎県延岡市の中学校で慰霊祭がありました。

1945年6月29日、延岡市の中心部はアメリカ軍による空襲を受け、300人以上の市民が犠牲に。
延岡中学校の前身、安賀多国民学校では、栗田彰子教諭が学校の消火活動中に焼夷弾の直撃を受け、25歳の若さで亡くなりました。

延岡中学校では毎年、慰霊祭を行っていて、27日は、遺族や全校生徒などおよそ300人が参加。生徒の代表が慰霊の言葉を捧げました。

(生徒会副会長 高橋胡糸さん)
「全校生徒で平和の尊さや戦争の愚かさについて深く考え、世界平和の実現のために努力することを誓います」

(生徒)
「戦争はしてはいけないことを伝えていきたい」
「今でも世界中ではロシアやウクライナなどいろいろなところが戦争をしていて、早く戦争がなくなってほしいと思った」

参加者たちは平和への誓いを新たにしていました。