岩手大学は27日、2025年に行った農学部の入試で、合否を判定するシステムの不具合により本来合格していた受験生1人を不合格としていたと発表しました。

誤って不合格とされたのは、2月に行われた農学部の2025年度2次試験前期日程の受験生1人です。
岩手大学入試課によりますと、前期日程は276人が受験し、合否判定によって165人を合格としていました。
しかし、6月になって大学職員が入試データを検証したところ、大学入学共通テストの得点合計に一部の科目の得点が加算されない入試システムの不具合が起きていたことが判明しました。改めて合否判定を行った結果、不合格とされた1人が実際は合格していたことが分かったということです。不具合の見つかった入試システムは本番を前に改修が行われていました。
岩手大学は不合格になった受験生に経緯を説明して謝罪するとともに、農学部への入学を希望する場合は最大限支援を行い、不合格になったことで生じた経費の補償についても対応する方針です。
小川智学長は「本来合格であるにもかかわらず不合格と判定してしまった受験生とその家族には多大なる迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。今回の事態を厳粛に受け止め、事前点検の再確認及び徹底など再発防止に努める」とコメントしています。