2022シーズン限りでの現役引退を発表していたサッカー元日本代表でJ2横浜FCの中村俊輔(44)が10日、都内で引退会見を開き、ワールドカップカタール大会を戦う日本代表にエールを送った。「明るく楽しい時間にしたいので宜しくお願いします」と挨拶したその言葉通り、終始笑顔で行われた引退会見。

Jリーグ年間最優秀選手に2度(2000、2013)、ベストイレブンに3度(1999、2000、2013)選出されるなど、左足からの正確なキックで、J1歴代最多記録となる直接フリーキック24ゴールを挙げた中村。日本代表でも「10番」を背負い、ワールドカップに2度(2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会)出場した。

「日本の代表としてワールドカップに出るっていうのは目標でしたし『誇り』だった」と語り「結果、両大会とも結果が出せずに終わってしまいましたけど、ああいう自分の力のなさに気づく場所があったのでまた次に向上意欲が持てるというか。その度にちょっとずつ上に上がってたのかなっていうのはありますね」と日の丸での経験を振り返った。

ワールドカップカタール大会の初戦・ドイツ戦までは約2週間。「エールはちょっとおこがましいですけど、本番までに大きなけがはしないで頑張ってほしいっていうのと僕らの前の先輩たちがW杯にいけなかったり、カズさんのドーハだったり。次につながる小さな子供たちに、次世代の人のために日本のために頑張ってもらえればなと思います」とかつての日本の司令塔が日本代表メンバーを激励した。