アメリカによるイラン攻撃をめぐり、ホワイトハウスは攻撃前にイランの核施設から濃縮ウランが移される兆候はなかったとして、「攻撃は完全に成功した」と主張しました。

ホワイトハウス レビット報道官
「注意深く監視していましたが、攻撃前に濃縮ウランが移されるという兆候はありませんでした。(Q.どの施設からも)その通りです」

ホワイトハウスのレビット報道官は26日、こう説明した上で、「核施設への攻撃は完全に成功した」と述べました。

ただ、イギリスのフィナンシャル・タイムズは、ヨーロッパの当局者の話として、イランの濃縮ウランの備蓄は複数の施設に分散されていて、ほぼ「無傷」だとする初期分析の内容を伝えています。

また、レビット報道官は、トランプ大統領が25日、来週行うとしていたイランとの協議について、「いまのところ日程は決まっていない」と述べました。

イランとは直接のやりとりに加え、仲介役のカタールなどを通じて、緊密に連絡をとっているとしていて、「我々とイランは外交的な道筋を進んでいる」と強調しています。

一方、イランのアラグチ外相は26日、アメリカとの協議について「合意に至っておらず、話し合われてもいない」と述べました。

また、攻撃を受けた核施設については「深刻な被害が出ている」としています。