子どもに多い感染症についてです。
宮崎県内でほおがリンゴのように赤くなる伝染性紅斑、いわゆる「りんご病」の患者が増加し、2011年以来14年ぶりに流行警報レベルを超えました。

また、乳児が感染すると重症化のおそれがある百日ぜきの患者も依然として多い状態が続いていて、県は手洗いうがいや咳エチケットの徹底を呼びかけています。

今月22日までの1週間に県内41の定点医療機関から報告された「りんご病」の患者数は36人で、1医療機関あたり2.4と、2011年以来14年ぶりに流行警報レベル開始基準値の「2」を超えました。

これは前の週の1.29倍、例年と同じ時期の平均値の5.6倍です。

年齢別では、3歳から7歳が全体の8割を占めました。

また、今月22日までの1週間に県内の医療機関から報告された百日ぜきの患者数は53人。

今年1月からの累計は1050人で、過去最多だった2018年の1年間の3.3倍になっています。

りんご病も百日ぜきも飛沫や接触で感染するため、県は、手洗いうがいや咳エチケットの徹底を呼びかけています。

また、乳児が感染すると重症化のおそれもある百日ぜき。

医師は感染予防にはワクチンが有効だとして早めの接種を呼びかけています。

(さとう小児科 佐藤潤一郎医師)
「生後2か月になったらワクチンを打ってほしいのと、年長になった段階ではある程度抗体価が減っていると思いますので、打てるチャンスがある場合はできるだけ早く打たれた方がいいと思います」