イギリス政府は核兵器を搭載できる最新鋭のステルス戦闘機を12機購入する計画を発表しました。ロシアなどの脅威に対抗するため核抑止態勢を強化します。
イギリス政府は24日、核兵器の搭載が可能なアメリカ製のステルス戦闘機「F35A」を12機購入し、NATO=北大西洋条約機構の核抑止の任務を担うと発表しました。
これは、NATOがアメリカの核兵器をヨーロッパに配備し、有事の際は共同で運用する「核共有」の一環で、アメリカの核兵器は加盟国ではドイツやベルギー、オランダなど5か国に配備されています。
イギリスメディアによりますと、イギリスは1998年に空中から発射する空軍の核兵器を撤廃して以降、潜水艦に搭載する核弾頭のみを保有してきましたが、再び空軍にその役割が導入されることになります。
スターマー首相は声明でウクライナ侵攻を続けるロシアなどを念頭に「極めて不確実性の高い時代にもはや平和は当たり前のものではない」と核抑止態勢の強化の必要性を訴えました。
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